手や書いた文字や描いた絵が汚れてしまうのは、乾いていないインクの上を手が通り過ぎるから。だから、『少し空中に浮かせてやれば良い』と考え、試作しました。




正面はブタちゃんにし、握り込む所があり、4つの足で立ってくれるので、手と紙が触れる事はありません。しかし、実際に使用してみると、普段とかなりの差がありました。そもそも、人間の書くという動作は、とても洗練されたもので、これだけ手の位置が高くなってしまうと、非常に使いにくいことが分かりました。
また、握り込む必要があるため、筆記動作に集中できません。
さらに、4つのあんよが、ノートや紙にひっかかって支障をきたしました。これではダメだということで、さらに改良を加えます。それが、指輪型です。

これならば、握っている必要がないので、指を通せば、筆記に集中できます。しかし、試作18のように指輪の部分が真っすぐですと、手は傾けて筆記しますので、小指に痛みが出てしまいます。そこで、試作20・27-1・34では、様々な傾きにして、書きやすい角度を調べました。



また、手を置く土台部分が細いと、手が安定しないため、四角や丸の土台にして、手を置きやすくしました。
しかし、足の問題は、解決していません。更に、指輪型にすると、ピッタリ過ぎて、血が止まってしまう危険もあります。
まだまだ、販売できるような商品ではありません。ここまでで、すでに改良30回オーバー。一体、何回改良すれば、販売できるような商品になるのでしょうか?
続きは、順次公開していきます。お楽しみに。
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